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■０．Thunderbirdとは

　Thunderbirdとは、Mozilla開発によるオープンソースのメールソフト/メーラーです。



　アドオンの追加やテーマの変更など様々なカスタマイズが可能なメーラーですが、
2012年のThunderbird 16（ほんとは15からだったけどバグで接続できなかった）からXMPPアカウントへの接続にも対応し、
使い勝手はともかくチャットクライアントとしても利用できるようになりました。

　細かい事やメールについての説明は飛ばすとして、
ここでわざわざThunderbirdについてのページがあるのは、そのXMPPへの接続の方法について書いておく為です。
メーラーとしての使い方は公式ヘルプや他の解説ページでも見てくださいな。

■１．XMPPアカウントを追加してチャット

　Thunderbird自体のインストールについては省略。
とにかくXMPPアカウントを追加して、チャットをはじめられる方法を書いておきます。



　まず、ホーム画面（起動した時の画面）のチャットと書かれたボタンを押すか、
メニューの「移動」→「チャット」を押してチャットのタブを開きます（もしくは切り替えます）。



　アカウントを追加するには、表示されてる通りに「セットアップ開始」のボタンを押します。


　そうすると、チャットアカウントウィザードが表示されます。



　ここで5番目のXMPPを選択し、「次へ」をクリックします。
あとはほんとに指示に従えば登録はできるんですが、一応書けるだけ書いておきます。




　まず最初に、XMPPアカウント（JID）の入力をします。
「なんとか＠なんちゃら．ｊｐ」みたいなメールアドレスと表記が同じアレです。
Thunderbirdからのアカウントの新規登録はできない（っぽい）ので、既に所持しているアカウントを入力しましょう。
（もしくはXMPP.JPとか、STEP.imとか、お好みのサーバーでアカウントでもとりましょう）




　次にアカウントのパスワードを入力します。まあ大体書かれてる通りにすればいいだけです。




　最期に細かい設定など。面倒であれば別にそのまま次へを押しちゃってもかまいません。



　最後にアカウント情報の確認。問題がないようでしたらこれで完了です。
左下のチェックをそのままにすれば本当にすぐに接続されます。

■１．XMPPアカウントを追加してチャット

　XMPPアカウントを設定して、接続したらこんな感じになると思います。



　そのアカウントのコンタクトリストに誰か登録されていれば、左のペインにそのコンタクトが表示されます。
コレは何にも登録されてないアカウントなので、何にも表示されていません。
なので、誰かとチャットというか会話するために、誰かを登録する必要があります。

　他のコンタクトのアカウント、JIDを登録するには左上の方にある「連絡先追加」と書かれてる所のボタンを押してください。
そうすると、そのまま「連絡先追加」と書かれたウィンドウが出るはずです。



　上に追加したいコンタクトのアドレスを入力し、下のプルダウンメニューでその相手を追加したいアカウントを追加してください。
複数のアカウントを設定してる場合ならともかく、この場合は特に関係ないことなので、とにかく相手のアドレスを入力しましょう。



　うまく登録できていれば、左のコンタクトリストなペインにその相手が表示されるはずです。
そして、相手側から登録の認証要求があれば画像のように「〜さんがチャットを要求しています」と出るかと思います。
これに「許可」すれば相手の方のリストにもこちらが登録され、
互いにオンライン状態が確認できる、いわゆる普通のメッセンジャーの使い方ができます。





　相手と会話するには、左リストから会話したい相手を選んで、右クリックメニューから「会話を開始」を選択します。
他のメニューとかも書いてある通りです。



　「会話を開始」を選択すると、真ん中の辺りというか、チャット画面のペインが表示されます。
下の方の入力フォームに文字を入力して、エンターキーで送信（ShiftキーやCtrlキーで改行）するチャット形式です。




　誰か一人との会話だけでなく、チャットルーム（カンファレンス）に参加するという場合は、
「チャット参加」のところクリックして、そのウィンドウを表示します。



　見ての通り、チャットに参加したいアカウントや部屋名、サーバ名などを入力してOKを押せば参加できます。
（できない場合もあるかもしれない）

ただまあ、ThunderbirdはXMPPサーバを直接ブラウズしたりできないので、
（自動参加みたいな事はできるものの）部屋名とかをちゃんと覚えてないといけなかったりでめんどいので、あんま使わないほうがいいとは思います。
（だから使い勝手がどうこうと最初の方に書いてはあるんですが）



　部屋から退室する場合などは、左リストから部屋を選んで左クリックして「会話を閉じる」を押せばいいだけです。
この会話の終わり方は普通の会話ででも同じです。

■２．その他管理

　Thunderbirdをそのまま終了すればチャットへの接続というかXMPPへの接続も切断されますが、
カレンダー機能を使ったり、常に起動させておく必要があったり、そういう使い方をしてる人もいるでしょう。
そういう場合でもチャットは終了したいという場合は、
真ん中あたりの（たぶん何もいじって無ければ）緑の色をして「接続中」と書かれたところを選択し、
ステータスの変更をしておきます。



　「利用可能」はそのままオンラインの状態になります。
「利用不可」は、いわゆるDo not disturb。対応不可の状態に変更します。
「オフライン」はそのままオフライン、ネットワークから切断します。


　ただ、コレは設定してる（接続している）アカウント全部をまとめて同じ状態に変更するので、
もし特定のアカウントだけの状態を変更したいという場合は、
「アカウント表示」のボタンを押して、「インスタントメッセージの状態」というウィンドウを出します。
（他のタブに切り替えたりしてる場合は、「ツール」→「チャット状態」→「アカウントを表示」）



　ここで切断したいアカウントごとに「切断」をしたりします。

あと、デフォルトでは「起動時に〜」のチェックが入っていますが、
これにチェック入れたままだと、
「Thunderbirdを起動してはチャットアカウントに接続して、終了しては切断する」
の行為を繰り返したりしてしまう事があるので、その辺りは都合に合わせて設定しましょう。


　「プロパティ」を選べば接続設定などの画面が出ます。
これは「アカウント設定」とかそっちからでもいけるはずです。



　この辺りは書かれてる通りです。
特にいじる必要もないです。わかなければ適当に検索したりすればわかるかなと。

アカウントを削除する場合は、メールアカウントを削除するのと同じように左下メニューで選んで削除します。



　あと、Thunderbird全般のオプション設定の方にもチャットの項目があるので、それについても一応。
まあ大体書いてある通りではあるんですけどね。

　Thunderbirdの設定などを変更するオプションの画面を出すには、
上部メニューの「ツール」→「オプション」を選択します。
そして出てきたウィンドウに項目ごとに名前がついているんで、ここでは「チャット」のとこをクリックし、こういう画面を出します。



　設定変更しようにも、ほんとに書かれている通りですが、それでも一応かけるもんはかいときます。

「〜起動時」のとこは、起動直後にチャットアカウントを接続するかどうかの設定ですね。
デフォルトでは多分ここが「自動的に接続」とかになっているんで、
個々のアカウントの設定を含めてとにかく自動で接続されるようになるかと思います。
そういうのが嫌だって人は変えておきましょう。

「待機状態が〜」ってのは、いわゆる離席状態の通知とかそーいう関係の設定です。
「さらに〜」の辺りの設定を組み合わせて、実際にステータスを変更するかどうかの設定もできるわけです。
この辺りもまあお好きなように。

「会話中〜」のは、入力通知。ふつーは通知するようになってるはずなんで、ほんとお好きなように。

「ダイレクトメッセージ〜」もそのまま書かれてる通りです。
こっそりチャットしたいとか言うような人はここの設定を切ったりしておくといいかもしれません。